【短】涙弱男

「あたしのために、バイト休んでまでパソコン教えてくれたし…」


うーわ…バイト休んだことまでバレてんだ?

里沙って意外と目ざといな。


「家も反対方向なのに、黙って送ってくれたし…」


それも結局バレたんだよなー。


俺、カッコつかねーじゃん。

だっせ。


「……ヤバい…雄大、思ったより抜目ない」


「俺でもちょっと…ときめくかも…」


口々に呟いた言葉を聞く限り、俺の評価も少しは上がったようだ。


けど、そんなことより俺は


「里沙、よく見てくれてんな」


ただそれだけがうれしくて。


柄にもなく顔が緩む。