【短】涙弱男

「へっ!?」


驚く里沙の声を掻き消すように


『はあぁあ!?』


「雄大!テメー抜け駆けかよっ」


「皆の前で堂々と告ってんじゃねぇ!」


罵倒の声が次々と降ってくる。


「あーもーうっさい。ちゃんと自分の仕事しろ」


反論しながらも、俺はキーボードを叩いていく。


「冷静ぶってる場合か!いつから好きだったんだ!?きっかけは!?」


「昨日」


『はあぁあ!?』


「コイツいっつも泣いてんじゃん?昨日初めてまともな笑顔見て、落ちた」


『はあぁあ!?』


「よし、俺の仕事終了!」