【短】涙弱男

「これで目的はハッキリしたじゃん。家どこ?」


「…………」


「里沙?」


まだ下を向いたままの里沙。

何?まだ不満?


すると、スッと顔を上げて……


「雄大くんありがとう!」


「……!?」


今までで一番の笑顔を見せた。


何だよ…ちゃんと笑えんじゃん。


「分かったからさっさと歩け」


「はーいっ」


何にもない夜道。

ただ歩いてるだけなのに、何かが違う気がした。


この心がザワザワする感じは何だろう…。


明日には何が待ってるんだろう…。