【短】涙弱男

「やっぱそうじゃん!久しぶりっ」


チャリを止めてまで声をかけてきたのは、高校が同じだった倉田。


「おーっ、何年ぶり!?元気か?」


「元気に決まってんだろー!つか雄大、彼女できたの?」


そう言いながら見るのは、やっぱり里沙。

その里沙はというと、キョドりながら口をパクパクさせてるし。


「……違ぇよ」


あー、なんとなく嫌な予感。


「えっ、まじで!?めんどくさがりの雄大がわざわざ女の子を送ってるっぽいから、もしかして…と思ったんだけど」


「余計なお世話」


「はは!雄大も成長したってことか!お前ん家反対方向じゃんっ」


そして、また遊ぼうぜと言い残し、嵐は去って行った。


ほんと昔から一言多い奴だな。