【短】涙弱男

「里沙、家どこ?」


「えっとねー、中川の方」


「てことは、20分ぐらい?」


「そうだよ!雄大くん家は?」


「……俺もそっち方向」


「本当!?じゃあ途中まで一緒に帰ろう?」


「いいけど、泣くなよ?」


「な、泣かないよ!あたしだってずっと泣いてるわけじゃないしっ」


「いや、泣いてんだろ。いつも超うぜー」


「えっ!?そ、そんなに雄大くんと会わないじゃん。講義もほとんど違うし」


「そうだっけ?目につくんだよ、お前」


「えぇえっ!?」


だなんて、くだらない話して歩いてた。

泣かなきゃ悪い奴ではないんだよな、里沙って。


「雄大!?」


そんなとき突然、俺を呼ぶ男の声がした。