【短】涙弱男

「で、できた!」


目をキラキラ輝かせて喜ぶ里沙。


「……表紙がな」


顔をピクピク引き攣らせる俺。


「よし!このままがんばるっ」


「は!?ちょっと待て!もう夜だし、今日はとりあえず帰ろうぜ」


もう19時も過ぎて、辺りは真っ暗。

俺の心も当然真っ暗。


いろんな意味で限界だ。


「あ、そうだよね。じゃあ続きは家でしてみるっ」


「パソコン持ってんの?」


「お兄ちゃんの借りる!」


ふーん…兄貴なんていたんだ。

大変なんだろうな、コイツの兄貴って。


「雄大くん、こんな時間まで付き合ってくれてありがとう!」


……腫れが治まったからか、笑顔もマシに見える。