【短】涙弱男

「は?」


「あ、い、嫌ならいいのっ」


俺の反応を見て、慌ててまた画面に目を戻した。


”手伝って”じゃなくて、”教えて”だと?


何コイツ…。

ここまできても、まじで全部自分でする気かよ。


「…………」


おいおい…どこをどう間違えば、奇妙なイラストにアニメーションつけられるんだよ。


明らかに違う方向へばかり作業は進み、目からはいつ涙が流れてもおかしくない。

口はキュッとへの字に結び、ギリギリの線を懸命に堪えてるんだろう。


「はぁー…めんどくせーな」


「えっ!?」


「とりあえず全部消せ!お前は何を作りたいんだよ。あ、違う違う!バカかっ」