砂時計~*番外編*~

「「何でココに……」」



声が揃う。





「アレ?



澪梨ちゃんとキミ、知り合いなの?」





驚いていたのは



俺と姉ちゃんだけじゃないようだ。





「え? え?



何???




奈央、美春ちゃんと知り合いっ?!」





「み……はる???」




誰だそいつ……



と思いながら




周りとキョロキョロすると




「私が美春。



藤堂 美春」





そう言ったのは




紛れもなく



あの子。





「お前が美春?」



「自己紹介してなかったもんね」




ハハハと笑いながら



美春と名乗った



あの子が




俺に尋ねる。



「キミ……名前は?



いつまでもキミって呼ばれても




いやでしょ?」






「……奈央。



神埼 奈央」




仕方なく答えた。