そして



ベッドに飛び乗って



いつの間にか



寝ていた。














コンコン……




ドアを叩く音がして



目が覚めた。





「奈央、ご飯出来たよ?」



嬉梨姉ちゃんの声だ。




もう帰ってきたのか。




「分かった。



すぐ行く……」






「うん。


ねぇ、奈央。




今日はお父さん


遅いみたいだから




たくさん余っちゃったの。



いっぱい食べる?」





ドアごしだったけれど



よく聞こえた。





「ご飯……何?」



「えっとね……ハンバーグと



サラダと……オニオンスープ」





「姉ちゃん達は?



いらないの?」






「うん、大丈夫。



それに



今、ダイエット中だから」





そんなバレバレの嘘



すぐ見抜けるよ。





でも



その優しさが



嬉梨姉ちゃんのいいとこなんだ。






「じゃあ……いっぱい食べるよ」



「そうっ?



よかった……」






急にテンションが



高くなったように



聞こえた。






分かりやすいけど



自慢なんだ。






俺の自慢の



姉ちゃん達。