俺はもう子供じゃない。



だって


1人でだって



何でも出来る。



料理だって掃除だって



それなりに出来る。





母さん、何でいつも



父さんは


子供扱いするんだよ。






――――……



「奈央君、コレ……」



学校帰りに女の子から


手渡された、手紙。



開く気にもなれずに



その場に落とす。




いいや、捨てる。



「くだらない」




そんな言葉を吐き捨てて



帰り道を歩いていく。








パコーンッ!!






鈍い音がして



後ろを振り返る。





「神崎君、ハイ」