「こっちも楽しそうだよ、奈央~」



「あ~、ハイハイ」



「もっと楽しもうよ?


せっかくの休憩なんだから」




女って何でいつもこう……


どんな時もはしゃぐんだろう?




「美春……いいかげん……」



はしゃぐのやめろよ。と


言おうとした時


口が閉ざされた。




というより



止められた。







美春の手で。




「奈央、私さ……」



美春がそっと目を逸らす。







「奈央の事……

















弟みたいに可愛いがってあげる♪





だからね?


絶対に……私から




はなれなっ……い……でっ……」




涙まじりの言葉で


よく聞き取れなかった。






最後の小さな一言が。






「美春……もう1回、言って?」




「だからっ……



奈央の事……












…………なのっ!」




やっぱりよく聞こえない。



「……ごめんっ……



もう1回っ……」





すると、美春は顔を赤くして



「もういいっ!




勇気だして言ったのに」





そう言って



唇が触れる。



今度は手じゃない。



















唇から柔い感触が消えると



すぐさま






聞き返した。



「……どういう事?」




「好きだってコト!!



奈央の事、好きなの」