『美春、新しいお母さんだ。



これからは


頼っていいからな?』





これからは。って……



今までは何だったの?





そんな思いも届かない。



そんなごちゃごちゃした



頭の中で





奈央の顔が浮かんだ。



「奈央ぉ~……」



甘えるような声で



ひっそりと泣く事しか



私には出来なくて。







辛かった。




新しいお母さんは



綺麗で優しいけど



やっぱり違う気がして





安心さえも出来なくて



抱え込んでいた。









そんな時



妹から手紙が届いた。





『お姉ちゃんへ



今度の日曜日に



お父さんには秘密にして




会おう?



日曜の午前7時に




○○公園で待ってるから。』