面倒臭がり遅刻魔少女と鈍感で天然な体育の先生



「はいはい、授業始めるよー!遅くなってごめんねー!」


大声で話す先生に沿って、いつもの並びに並ぶ生徒達


全員が並び終わると、先生が今日やることを説明し始めた


「えーっと、今日はバスケやってそれから、えーっと、なんだっけな。あー、忘れたからまずランニング二周!」


どこか抜けている先生
皆は一斉に走り出す


(バスケかぁー…。あ、そういえばさっきの誰なんだろ)


さっきの、とは職員室の前で先生と話していた人のことだ
体型はガッチリしていて、背の高い人…だったような

人に興味を持たない私が、こんなに知らない人を覚えているのは、とても珍しいことだった


「はい、終わり!じゃあ次体操ねー」


その言葉に、皆それぞれ広がる

体育委員の掛け声によってはじめられる体操

私は体育館の入り口に影があるのを感じ、入り口を見た

そこには、先ほど職員室の前で見た知らない人がいた


(…誰なんだろ。先生と話してたから不審者ではないだろうし…、でも先生には見えないな)


その人は、黒のTシャツに下はピンクのラインが入った黒のジャージを着た、とても先生とは言い難い人だった


(まぁ、先生ではないだろうな…)


観察をしている内に、体操は終わっていた





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