わたしは今朝の理沙との会話の続きを思い出した。








「ねえ 理沙。久保寺ってどういう仔がタイプなのかな」


「そりゃあなた、 可愛くてー小柄でー謙虚な仔じゃない?」


「要するにあたしじゃん」



「ほらその高慢なところなおせっつの。」




「でも実際こんなキャラみんなは知らないもん」







「あのねー。梨華みたいに外ヅラ被って上手く立ち回って…そりゃ一見要領良く見えるけど、 人の内面っていうのは知らぬ間にやっぱり本人から滲み出てるもんなんだよ。」










つまりは根本から自分を直せなどと言っているようなものだった。





それは到底理解しがたいもので…






中学のときから今までずっと培ってきた今の自分を変えるなんてことはあまりに無謀だったし、そうする気もさらさらなかった。