「ごめんください。こちらに沙羅がお邪魔してるようで。」 「あ、沙羅の彼氏さん!!」 愛莉珠が声をあげたので、俺は急いで玄関に向かう。 てか、沙羅の彼氏ってどんなやつだよ。 彼氏って言っても猛獣使いと変わらんだろうがな。 俺はそっと玄関の方を覗いてみた。 「は!? 陽向!?」 そこにいたのは、俺ん家の専属運転手、一之瀬陽向だった。