「ね、愛莉珠!!お見合いするんだって?」 ……お母様ったら!! なんで、喋っちゃうのかしら。 「てか、星野遥輝って誰よ?」 「え!?私たち幼稚園一緒だったじゃないですか!!」 沙羅の言葉に唖然とした。 「え、幼稚園?覚えてるわけないじゃん!!」 「ガーン!!」 私は頭を抱えながら床をごろごろした。 「ぶはっ!!愛莉珠っ!!何してんの!?」 私の行動がおかしかったのか沙羅は爆笑だ。 「う、なんでもないです。」 やっぱり幼稚園のことなんて覚えてない……ですよね。