「遥様は優しくてかっこよくて絵本にでてくる王子様みたいで……気づいたらそう呼んでいたでござる。」 そ、そーだったんだ。 なんか、聞いたら聞いたで照れるな……。 「もーひとつ聞いていいか?」 俺は話題を変えるように、愛莉珠に聞いた。 「なんで忍者みたいな言葉で喋ってんだ?」 これが、1番気になるんだよなぁ。 「え?この喋り方でござるか!?」 「うん。幼稚園の頃はそんな喋り方じゃなかったじゃん。」