愛莉珠が食器を洗っているのをボーッと眺めながら俺は気になってることを聞いた。 「なぁ、愛莉珠。」 「なんでございまする?」 食器を洗い終わったのか、手を拭きながら俺の隣に座る。 「昔からだけど、なんで俺のこと遥様って呼ぶの?」 「えっ!?」 一気に愛莉珠の頬が赤くなる。 「そ、それは……遥様が王子様みたいにかっこいいから……でござる。」 "ござる"がなかったら、もっと良かったなぁ。 って!! そーじゃなくて!! 「お、王子様!?」 俺が!?