「思い出してくれて、ホッとしたのでございまする。」 ニコッと笑う愛莉珠に俺は不覚にもドキッとしてしまった。 「ごめん。でも、ちゃんと思い出したし!!」 あんな約束しといて、綺麗さっぱり忘れるなんて、俺かっこわりぃ……。 でも、過去は過去だ!! 昔の約束通り結婚っていうのはな、さすがに……。 そんなことを考えていると、俺の携帯が鳴った。