俺は、如月がついて来る前に、ものすごい走って逃げた。 「……まいたか?」 追いつかれて……ない。 ふぅ。 もうやだ。疲れた。 アイツの世話とか堪えられない。 俺が社内をとぼとぼ歩いていると、 「おや、どうしたのかね?」 …………この声。 「親父ッじゃなくて、社長!!」 ニッコリと笑う親父、いや、社長。 嫌な予感……。