「へ!?いや、ぇっとー」



「ん?」



「なんでもないよ?」



「ふっ そうか?」




その骨格をクイっと上げた笑顔は、
あたしの心臓を早くさせる。



ヤバい。今のあたしの顔――・・・
真っ赤だ――――。

鏡を見なくても気づくくらいに頬の内側が
熱くなっていた。