「フランスに行くことを言わなかった俺も悪いけど、
杏がちゃんと言わないなら帰るよ?」
「行かないで…ぐすっ」
あたしは出ていこうとする優の腕を掴んだ。
泣かないように、
気持ちがばれないように
必死に頑張ってるのに
優はいとも簡単にあたしの頑張りを壊す。
「杏の本当の気持ち聞かせて」
「なんで…ぐすっあたしにはフランス…行くこと話してくれなかったの?
そんな…遠いところ…行かないでよ。
絶対離さないって…いってくれたのにやだよ…」
「…やっと言ってくれた。」
そう言って優はあたしに今まで1番優しいキスをしてくれた。

