俺は時間を置いて、遠くを見ながら答えた。
「俺…杏とは別れる。」
「何言ってんだよ!やっと部則に縛られずに付き合えるようになったのにもう別れんのかよ!」
「仕方ねぇだろ。俺だって離したくないけど、フランスに行っている間ずっと会えない杏を縛っておくことはできない…」
「仕方ねぇだろって…
お前はフランスに行っている間に二ノ宮が他の男と付き合ってたとしても我慢できんのかよ。」
萩原の言葉がグサッと刺さってくる。
でも俺にはサッカーしかない。
そんな我慢なんかこんな嫉妬深い俺が持ち合わせている訳がない。

