コツッコツッ
男が近づいてくる…
俺が逃げれないのを知っているかのように…
ゆっくり、ゆっくりと
男に顔を見られる…
もうだめだ
そう思ったとき、
俺の体が男からはなれた
「何しとんのや!
お前がなんで、危険やわかっとって
なんでにげへんのや!」
「何してんだよ
あそこで顔見られたら
この町に俺らがいるってしらせるようなものだろ」
俺を担ぎながらそれでも、俺に言葉をもらす
「なんで俺らを頼らんのや
仲間やろ?」
「お前が考えてることくらい
俺らだってわかるっつーの」
こいつらが来てくれたことが嬉しくて
あの男から離れたのに、体の震えが止まらなかった

