早く、かけなきゃ、

「ちょ・・と、そんなトコ
 さわんないでください!
 やめてくださいよ!」

「や~だね♪」
栗ちゃんの電話番号・・・
090・・・・・・
ぷるるる・・・
あ、でた!!

『はい、師資栗ですけど。』

「やめてください!!
 ちょっと、いや・・・」

一方栗ちゃんは・・・・

愛海の電話番号から・・・

「はい、師資栗ですけど。」

「もしもし?」

『やめてください!!
 ちょっと、いや・・・』
と聞こえてきた。

!!!


まさかとは思ったが・・・
そこはドコだ?

教室からそう遠くないはず・・・
隠れられる場所。



トイレ?!


急いでトイレに向かう。
うちの塾は男子と女子公共で
つかうトイレしかないから。

「やめてください!!
 きゃあー!!」

「いいじゃん、
 さっきから暴れんなよぉ!」

あっちの方から・・・・?

トイレに入るとすぐ聞こえた。

トイレは一つだけしまっている。
だからそこしか無い!!

バンッ!!

足でドアをけってドアを開けた。

「おい!何やってんだよ?」
本気でキレた。
愛海がそれほど好きだったから。


「あ、えっと、そのですね。
 これは、生徒が勝手に・・・」
と言い訳する講師。
愛海は泣いている。


そんなわけ無い。

「おい、てめぇ、バカ言え。
 愛海、泣いてんだろうがよぉ?!」
バンッ!
一蹴りしてやった。

それほど愛海が好きだったから。