「ほら、ガムテープはがして。さっさと朝ごはん。」

「結局栗ちゃんが大人じゃん!」

「く・・くそ、このままで済むなんて思うなよ・・・」

「!!」

そういったオヤジは栗ちゃんに向かって近くに
あった刃物で刺した。

「きゃあああ!!」

「栗ちゃん!?栗ちゃんっ!!」

「へへへ・・へ・・」
オヤジはそう言うとまた倒れた。

「きゅ・・救急車・・」

「あっ・・手が・・」
手が縄で巻いてあった。

「誰かーーー!!誰か・・誰か、助けて。」
栗ちゃんをこのまま死なせたくないよ・・・。

「誰かー!」

「はぁいー?大声出して・・駄目でしょ?」
オバサンが入ってきた。

「きゃああああああああ!」

「救急車は?!何であなた呼ばないのよ?!」

「その前に、早く、救急車を・・・。」
ツッコミなんて入れる余裕は無い。
早く・・早く栗ちゃんを助けて。

「もしもし・・・」

オバサンがもしもし・・って言った瞬間
あたしも倒れた。
なんだか目の前が急にクラクラしちゃった。

「どう?今。」