「いいのかな…?海斗を幸せにできないかもしれないのに、また海斗を追い掛けれていいのかな…」

私の目から涙が溢れた。

海斗と別れたことに対して初めて泣いた。

「当たり前じゃん」

海斗……やっぱり私、海斗がいないと生きていけないよ。

「私、海斗に告白する」

でも口では言えないから私は赤い折り紙でチューリップを折った。


海斗にはわからないかもしれないけど、今の私には『好き』なんて言う勇気がない。

だからこれに私の精一杯の思いを込める。

これが今の私の精一杯。

『海斗を世界中の誰よりも愛してます』


この気持ちが海斗に届くといいな……―。