「ありがとう。」





「担任も林なのー?」



沙希が笑いながら言った。



もう授業が終わって、今は体育館にいる。



「ちょっと沙希、そんな事言っちゃダメだよ」



そういう望美も笑ってる。


なんなのよ、二人して…


「友達の不幸を笑うのは、どうかと思うよ!?」


「なーにが不幸だってぇー?」


この声は…まさか……



「林先生……」



「宮本ぉ、俺を敵にまわすとは、いい度胸じゃねぇか」



「はははー、あんなの冗談ですからー」


「お前、体育館二十周してこい」



なんで私だけ!?沙希と望美もじゃん!!



結局は二十周走らされた。