『それに、どうしてあたしが王子の前なの?
 おかしいでしょ』

「くじ引きしたから。席替えの」

『望亜、あたしほんとにヤダ』




――――キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

チャイムがなったと同時に女の子たちも自分の席につく。

もちろん、あたしも

ほんとはイヤなのに。

今も、女の子たちの視線が痛い。


いつまでこれにたえなきゃいけないんだろう。


「おはよう。」

いきなり王子が!!

『あッ、おはようございます』

あいさつしてきたので、一応かえす。

ぎゃーー!!

女の子たちの視線が・・