繋いだ手



「へ?」

「だーかーらー」


「おっはよーん、麻奈ちゃんに
由貴ちゃん」




ぱっと顔をあげると

拓馬くんだった。


自然と頬が染まる。

「うわー、朝から
うざいやつきたー」

由貴が拓馬くんをちゃかす。


そんな由貴がちらっと私を見る。


「はいはいはいはい…(笑)
そういうことねー」


「由貴ちゃーん、
どういうことなのか
俺に教えろーい」


「黙れ、餓鬼。」

由貴の言葉の威力は
ハンパない。

チャラチャラしてた
拓馬くんが、
一気に黙りこんだ。