繋いだ手

「こっ小森…まっ麻奈でっ…す」
「小森麻奈ちゃん?」
「はっはい」
彼は大きな目を少し大きくし言った。
「すごい偶然。俺も小森!」
彼はニカッと白い歯を見せながら
ピースする。
「麻奈ちゃんだからぁ
俺の後ろだね。」
辺りをみると私たちに視線が
集まっていた。
「あっあり… が…」
恥ずかしさのあまり
声がだんだん小さくなる。