「ノエクン、かあ」
「聞いたことないね」
はるちゃんと
2人で1つの椅子に座って
わたしはお弁当を食べながら
みんなの話を聞いてた
「でもむちゃくちゃかっこいいってほんとに?」
「レベルが分かんないよね〜(笑)」
「でも1回会ってみたくない?」
「わかるー!」
きゃいきゃいと盛り上がるみんな
「じゃあ見に行こーよ」
突然 そう言ったのは
いちばん元気な かおる
「かっこいいひと見てみたいじゃん、みんなで行こーよ!」
「見るだけじゃ不審がられちゃうよ〜」
「じゃあアドレス聞いちゃおう!」
かおるの提案には
誰も反対しなかった
「柚麻(ゆま)もいくでしょ?」
「うん」
お弁当を食べ終わった
はるちゃんがわたしに聞く
「柚麻もアドレス教えてもらわない?」
「えーいいよー」
「彼氏つくるんでしょ?一緒にがんばろーよ」
背の高いはるちゃんは
わたしの頭をぽんぽんしながら
そう言った