あたしは鼻歌を唄いながら車のハンドルを操る夏兄の横顔をもう一度見つめた。 何か、変なの。 助手席は、雪姉の特等席だったから。 あたしは助手席の後部席からの夏兄の顔を見たことしかない。 いつもと違った角度から見る夏兄。