「何で雪姉なの?何であたしじゃないの?」



「…小春、お前」



秋高が、はっとしたように目を見開く。



「いつもいつも、秋高は雪姉ばかり見てた。あたしのことには何も気づかないのに、雪姉が新しい服を買ったときも、メイクを変えたときも…」



「ま…待てよ、だってお前は夏兄のこと」



あたしは首を振る。