幼なじみ〜春夏秋冬〜

「ちょっと、前向いて歩いてみるわ。ありがとな」



そう言って、ポンとあたしの肩を叩いた。



「じゃ、明日」



秋高がリビングを出て行く。



あたしは、玄関まで見送る気になれず…



その場に立ち尽くしていた。



ストンと、バスタオルが床に落ちた。