おばあさんは猫を家につれて帰ると


暖炉に火をくべ、毛布で猫を包みました。

それから、ミルクをあたため

固くなったパンをひたして、もってきました。

「すまないねぇ。今日も花が売れ残ってしまってね…

食べる物はこれしかないんだよ」

猫はおばあさんの言葉はわかりませんでしたが


ニャァと嬉しそうにミルクを飲みました。

おばあさんは、キュルルル…と鳴った自分の腹をおさえ

ホホホ…と笑いました。