私は粉まみれの制服を 払って大きなため息をついた。 そして落書きを書いた 『藤田裕介』に近寄る。 藤田とは同じ中学校だった。 中学の時も同じような事があった気がする。 …いや、あった。 「…なんにも変わってないね、藤田は。私はもうあんなんじゃ泣かないから」 その日は 授業なんか受ける気になれず 具合が悪いと言って 早退させてもらう事にした。 でも、家に帰る前に…… 行かなきゃいけない。