「……もしもし」 「…あ、おはよ。寝てたろ?」 拓の掠れかけた優しい声に 涙が出そうになった。 「…寝てないしっ、拓だって寝てたでしょ?」 こんな時まで私は 素直じゃない。 「だってって事はやっぱ寝てたろ?」 「それは……っ」 "じゃあまたあとで。" その言葉で電話を切り、 支度をはじめた。