「まさかこんな形で会うとはな♪何か運命感じるな!」
「そうだね~!」
それから私達は、他愛もない会話で盛り上がり、明るい性格の俊ちゃんの周りには、どんどん人が増えていってとても楽しそうだった。
「じゃあ俊ちゃん!私帰るね?また明日学校で」
入学式も終わり、後は帰るだけなので千夏と一緒に制服で出掛けようってなっていたのだ。
「えー!もう帰っちゃうのかよ~」
俊ちゃんの横には、同じように髪を染めていて、ピアスが開いているいかにもヤンキーって言葉が似合う男の子がいた。
二人ともよく似ているな~!
私はそう思った。
ズボンは腰まで下げていて、裾が地面に擦れて、既に黒くなっている。
シャツの襟はブレザーから出していて、ボタンもかなり開いている。
ごつめのネックレスをしてチャラ男完成!的な?
私には男のファッションってものが少しわからなくなった。
でもこうやってみていると、二人とも結構イケメンだ。
「ごめんね?また明日話そうね。バイバイ」
そう言うと、私は足早に教室を出た。
「バイバーイ!」
後ろから俊ちゃんの声が聞こえた。
