「もしもし歩?」
声をかけると、その電話から聞こえてきた声は歩ではなかった。
『あの、こちら○○駅の者何ですが、黒瀬歩さん……の関係者様でよろしいでしょうか?』
先生はいきなりの歩ではない着信に疑いの気持ちを抱きながら、
「そうですが」
と答える。
「それ歩のケータイですよね?なぜ駅員さんが歩のケータイで電話してきてるんですか?」
『それを今からご説明いたします。黒瀬さんが電車で痴漢にあったそうで、過呼吸状態に陥ったらしくてですね、こちらの○○駅に下車しているんです。』
先生の声色が変わる。
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