動悸は激しいものとなり、自分で制御が出来ないほどになった。 歩は苦しくて、立っていられなくなって、床に崩れた。 やっと周りが歩の異変に気付く。 その頃には犯人は隙を見て逃げ出したようで、皆、それが痴漢によるものだとは気付いていない様子だ。 歩は過呼吸状態に陥り、息の仕方が上手く分からなくなっていた。 すると、ちょうど電車が次の駅で停車して、誰かが駅員を呼び止めた。 歩は駅員に抱き起こされ、電車の外に連れ出された。