だが違った。 ゾクッとするような感触が太ももを撫でる。 え―――――。 歩は触られている、痴漢されているのだとすぐ分かった。 歩のいつものファッションはパンツが多いが、今日はたまたまスカートで来ていた。 『何でこんな日に……』なんてスカートを選んだことを後悔した。 周りの人は歩が触られていることに気付いていないのか、誰も反応しない。 『やめて』と言えれば―――。 周りに『助けて』と言えれば―――。 歩は抵抗できず、ただ触られ続けていた。