「…………見て欲しいものがあるの。」


レポート提出が終わり、キャンパス内にある食堂でドリンクを飲みながら座談をしている時に歩が持ちかけた。


鞄から封筒を取り出す。そして2人の前に差し出す。


少しでもその写真に触れたくなくて、歩はすぐに手を引いた。



「何これ?なんかの書類?」


2人は首を傾げながら封筒に手を伸ばす。


歩は周りを少しだけ見回して、


「あまり周りに見えないように見て?見られたくないモノだから………」


と言う。



2人もそんなことを言われると、ただならぬ不信感を感じたのか、緊迫な雰囲気で封筒の中身を取り出した。