「だって俺、歩に惹かれた一番の理由、その優しさだもん。」 「え」 歩の顔が赤く染まる。 「他にもたくさん理由あるけどさ、一番の理由は“優しさ”なんだよ。変な噂が立ってる保健室で自分も不安だろうに話し相手になってくれたりとか。 俺、ずっと卒業文集とかに好きなタイプ“優しい人”って書いてたから、昔から歩みないな女性に憧れてたんだ」 「………それ以上言わないで。顔がヤバい」 歩は真っ赤に染め上がった顔を両手で覆い、恥ずかしそうに机に伏せ込んだ。 必死ににやける顔を抑え込む。