「でも嬉しかった。」
「嬉しい?」
「うん。いっぱい酷いことしてる人だって、やっぱり、ちゃんとした心を持ってるんだなって知れた。
きっと人が嫌がることを止められない人って、何かに怯えてたり、寂しさを感じてるからなんじゃないのかなって思うんだ。
真山さんはずっと寂しい思いを抱えてたんだよ。その寂しさにずっと気付いてなくて人に当たっちゃう。
でもいろんな経験をして当たられる人の痛みを知れたんじゃないかな。きっと相手も苦しいけど、自分自身も苦しかったんだと思うんだ。」
歩は熱弁した後、
「あれ?あたし、何が言いたいんだ?伝わった?」
と聞いた。


