悪い気がしてオロオロとする歩の隣で先生が、
「君の歩への話って言うの俺も聞いてみたいもんだな。俺が同席しても話せる話?」
あんなに歩へ悪いことをしてきた子だから、歩と二人きりにしたくないという気持ちもあるのだろう。
「はい………。」
真山は少しだけ悩んだように見えたがすぐに返事をした。
何か先生が居たら引っかかるような話なのだろうか。
「でも予定があったんじゃ……、」
「用事って言ったっていつでも予定作ればいつでも行けるから。どうせランチに行く以外に予定まだ決まってなかったし。来てもらったんだし追い返すのは悪い。」
そういう先生は苦手意識がある人にでも、誰にでも優しい。
真山は『ありがとうございます』と礼をした。


