「ただいま」 先生は何気なく声をかけながらドアを開けた。 すると中から飛んでくるように若い女性と中年の女性が出てきた。 「お帰り。」 先生の姉の南(ミナミ)と母の江美子(エミコ)だ。 2人とも優しそうな笑顔。先生にそっくりだ。 「はじめまして。黒瀬歩と申します。功さんとお付き合いさせていただいています」 歩はお辞儀をした。 すると南が、 「あらあら。功、可愛らしい彼女捕まえたじゃない」 と肘で先生をつつきながら微笑む。 「捕まえたって………歩は虫じゃないんだから」 先生が突っ込む。