そこまでされると飲むしかない。
「じゃあ一口なら…………」
「そんなこと言って意外とハマるかもよ?」
歩はワインをクイッと一口、口に含む。
「………まず、」
歩は渋い顔をした。
「あ、歩、未成年のくせに酒飲んだ!!」
先生が冗談半分に笑う。
「先生が飲めって言うから………」
「冗談だよ。」
少しムッとする歩をなだめるように先生は笑う。
「歩の口には合わないか。まぁ、酒デビューが最初からワインってのもキツいかもな。まだチューハイとかならジュースに近いのあるし、いけたかもしれないけどな」
「別にお酒に慣れたいわけじゃないからいいもん。付き合いに必要ならその時だけ飲むし、」
「え~、勿体ない。晩酌楽しいよ?」
「あたしはこれでいいの」
と歩はケーキを食べる。
さっきのワインで渋かった口内がケーキによって甘さに変わる。


