「うちのバイト先の人たちお酒得意じゃない人が多いし、飲む人が限られてくるから勧めてくる人いないの」
「へぇ。苦手の人が多いのは珍しいかも。俺の周り強い人ばっかりで俺も鍛えられたから」
と笑う。
「あ、じゃあワイン飲んでみる?」
「………え、いいよ」
「何で?聞いといて」
「ただ美味しいのか知りたいだけだし、飲みたいわけじゃないもん。」
「俺にとっては美味しい。でもそれは個人差じゃん。何か意地でも飲ませてみたくなった。ほら一口でいいから飲んでみな?」
先生が笑う。
「何それ~。って言うかそれ教師のセリフじゃなくない?未成年が飲むの取り締まる立場じゃん」
歩は苦笑する。
「今は教師の立場じなくて歩の彼氏の立場だからいいの。ほら」
先生は言い訳をする歩の前にグラスを引き寄せる。


