先生はいつものように、いやそれ以上に『美味い』と連呼しながら料理を食べる。
最初はいつものように『お世辞じゃないの?』とからかっていたが、さすがにそこまで連呼されると、『もう分かったから』と飽きれと言うか、苦笑しか出てこない。
ひとしきり料理を食べたあと、食後のデザートとして歩のオススメのケーキが登場した。
先生には予告通りガトーショコラ。
歩はブルーベリーやラズベリーが乗ったミックスベリーのレアチーズケーキだ。
「お。これ美味いな」
「でしょう?あたしの穴場のお店なの。ちらほら雑誌に最近載るようになったぐらいだもん。」
「このガトーショコラ、甘すぎなくて酒に合うかも」
「お酒って美味しいの?」
「あれ?一度も飲んだことないの?」
「だって未成年だし……。」
「え~。俺なんて何かと間違えて人の飲んだこととか小学生くらいであったけどな。あとバイトの忘年会とか新年会で飲まされるパターン」


